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フロイトにおけるジェンダーと宗教
フロイトにおけるジェンダーと宗教

フロイトにおけるジェンダーと宗教

発売日:1995年10月28日

ジュディス・ヴァン・ヘリック著 中野正美訳

ISBN:978-4-87919-128-1 / C3010 / 四六判上製 / 192頁

定価4486円(税込)

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フロイトはなぜ、キリスト教と女性性は心理的・文化的に最も価値が低く、理想的男性性による科学的態度が最も価値が高いとしたのか。


マルクス主義、実存主義、構造主義などの実践概念を批判的に再検証し、実際世界(プラチック)の文化的/政治的に多様なあり方をさぐる。 臨床的有効性としてではなく文化理論における試みとして女性性と願望充足、男性性と断念を結びつけることで見えてくるフロイト宗教理論の批評的根拠。フロイトの女性蔑視が果たす知的機能――フロイトはなぜ、キリスト教と女性性は心理的・文化的に最も価値が低く、理想的男性性による科学的態度が最も価値が高いとしたのか。そして、ジェンダーの差異化がきわめて深く文化に根ざし、両性にふりわけられた活動の社会的差異化がわれわれの思想的カテゴリーそのものにおける男性中心性と弁証法的に関連しているとしたら……。
 


序文   

第一部 身体、精神、そして文化

第1章 問題とその背景  
  文化批評の理論家としてのフロイト  
  問題

第2章 方法にかんする補註  
  批判-批評  
  ジェンダー非対称

第3章 精神分析における生物学、心理学、および文化  
  生物学と心理学  
  心理学と文化   


第二部 断念と男性性

第4章 断念の価値――フロイトの道徳エコノミー  
  願望と現実  
  一次過程と二次過程  
  ナルシシズムと対象愛

第5章 断念としての科学と文明
  科学と宗教  
  文明の諸段階と父権制の起源  
  断念にもとづく道徳性と心的な健全さ

第6章 断念としての男性性  
  父性による病因と男性性の発生  
  エディプスの生起と消退  
  断念、男性性、および文化   

第三部 充足と女性性

第7章 フロイトにおける性とジェンダー  
  充足としての女性性  
  ジェンダー概念の必要性  
  フロイトにおけるジェンダー理論の必要性

第8章 女性性と父親――非対称をなす遺伝  
  女たちの前史  
  エディプスが定着する過程  
  非対称性、および女性性にたいする批評   


第四部 断念と充足としての宗教

第9章 フロイトの宗教心理学  
  相異なった宗教心理学  
  宗教にたいする心理学的転倒

第10章 未来なき充足――『ある幻想の未来』  
  精神的な富  
  父親の庇護  
  幻想の帰結

第11章 過去における断念――モーセの一神教  
  多神教と一神教  
  法を賦与する父親  
  一神教の帰結  
   [知性における前進/本能の断念]  
  父親の回帰――男性的な遺伝的特徴  
   [ユダヤ教/キリスト教]

第12章 ジェンダー、父親、神――結論  
  ジェンダー、および神の用途  
  まとめと要約  
  研究の意図するところについて  

引用文献目録  

訳者あとがき